4年間、黒羽刑務所にいた人のブログ

        私が刑務所で服役した4年間を振り返ります

8. 脇見・雑談・無断離席は厳禁です


 刑務作業では絶対に守らなくてはならない3つの決まりがあります。それは


                            脇見厳禁、雑談厳禁、無断離席厳禁


です。これらは、作業をする上で絶対に守らなければならない鉄の掟のようなものです。少し説明を入れます。


【脇見】
 作業中は、自分の手元以外は絶対に見てはいけないということです。肩が凝っても、首が痛くても、時計が見たくても絶対に顔を上げてはいけません。極端な話、隣で殴り合いの喧嘩が始まったとしても、顔を上げることは反則行為です。
 幹部の一部の連中は、工場の扉を開け締めする際、必要以上に思い切りしめたりして、わざと大きな音を発生させるやつもいます。それで、反射的に顔を上げてしまったら、脇見をしたとの理由で連行されます。出所までに何度か見ました。本当にかわいそうです。


【雑談】
 刑務官から許可を得ずに他人と話(交談)をしてはいけないということです。また、話の内容は作業に関することでなければなりません。外国人においては、職員がその内容を理解できるように、日本語で話さなくてはなりません。
(外国人の交談については黒羽刑務所の場合です)。


【無断離席】
 自分の席や持ち場を、許可を得ずに離れてはならないということです。作業内容によっては確かにいちいち 許可をもらっていられないという場面もかなりあります。それでも、見つかれば立派な反則行為です。
 また、舎房(特に雑居房)において決められた位置に布団を敷かなかったりした場合も無断離席となります。いずれも調査・懲罰の対象になります。


 違反が見つかった場合は、調査・懲罰となります。作業時間中はとにかく作業に集中することだけを考えましょう。


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