4年間、黒羽刑務所にいた人のブログ

        私が刑務所で服役した4年間を振り返ります

番外編-2. 刑務所生活は入所時が一番カネがかかリます②

 刑務所入所時のお金の話が続きます。
入所時の受刑者は、おおよそ4つのパターンの分けられると思います。


お金に余裕がある。 差し入れしてくれる人が近くに住んでいる
お金に余裕がある。 差し入れしてくれる人が近くに住んでいない。または、いない
お金に余裕がない。 差し入れしてくれる人が近くに住んでいる
お金に余裕がない。 差し入れしてくれる人が近くに住んでいない。または、いない


①の場合
 幸いにも差し入れしてくれる人が近くに住んでいる場合は、刑務所の面会待合室にある売店から、日用品や衣類などを差し入れてもらうことができます。まず、面会で本人に会い、差し入れ品について話し合って、差し入れするものを決めてはいかがでしょうか。差し入れたものは原則として翌日には本人に届きます。ただし土日祝日などを挟むとその分遅くなります。


②の場合
   1ヶ月程度で面会に来てくれるようならば①の場合を参考にしてください。そうでない場合は、月に1回の日用品購入の機会に自分のお金(領置金)で購入することができます。ちなみに日用品購入受付に際して下のような購入願箋が舎房に入ります。    
   

               

    ※上記の耳栓については願箋にて使用許可を得ないと購入できません。 


   上記は記入例です。この際に申込みをしましょう。持ってきたお金がある場合は領置金を使用します。品目や金額がわからないと思いますが、一覧表が工場に備え付けてあるか舎房にあります黒羽刑務所の場合は工場にしかなかったので覚えるのに一苦労でした。 


③の場合 
    とりあえずは官物でしのいで面会が来るのを待ちましょう。後は①の場合と同じです。


④の場合
   刑務所では必要な生活必需品はすべて貸与されます。ただし、官物のものはお金を出して購入したものより劣ることが多いです。また、ちり紙などの日用品についても質・量とも十分とは言えません。
 ただし、刑務作業を行えば作業報奨金がもらえます。最初は雀の涙みたいなものですが、少しずつ溜まっていきます。それを励みに様々なことに気を使い、常に一歩引いて生活してみてはいかがでしょうか。詳しいことは言えませんが、そういう人に対してはいろいろな人が助けてくれるはずです。


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