28. 刑務所で病気になるとどうなる?③
突如、原因不明の発疹が出た私。
とりあえず、原因が不明とのことなので、対症療法としてお薬をいただきました。
・ポララミン2mg:抗ヒスタミン作用を有し、アレルギーを起こす物質の働きを抑えます。通常、じん麻疹、血管運動性浮腫、枯草熱、皮膚疾患に伴うそう痒(湿疹・皮膚炎、皮膚そう痒症、薬疹)、アレルギー性鼻炎、血管運動性鼻炎、感冒など上気道炎に伴うくしゃみ・鼻汁・咳嗽の治療に用いられます。
・レスタミン軟膏:ジフェンヒドラミン塩酸塩が湿疹やかゆみ等のもとであるヒスタミンの働きをおさえ、すぐれた効きめを発揮します。
2つのお薬をいただいたのはありがたいことなのですが、最初の診断で、「紫斑」の疑いとか言ってませんでしたっけ?
調べてみたところ、上の2つの薬は少なくとも紫斑には効果はなさそうです。
もしかしたらアレルギーの症状かもしれない & かゆいのでかゆみ止め
とりあえず、無難な薬を出して様子を見るかといったところなのでしょう。
やはり、刑務所の医療はあまり信じられません。はたして適切な治療を受けているのか判断が付きません。医者とは初日に会ったきりです。出所後にネットで調べたところ、紫斑病が疑われる場合は、血液検査、尿検査のほか腹部CT、超音波などによる画像検査を行うのが一般的なのだそうですが、なに1つやっていません。ただ寝ているだけです。
まあ、黒羽刑務所に、CTやエコー装置があるとは思えないので、そちらは仕方がないのかのしれません。
と、一瞬思ってしまいましたが、ないなら外の病院に連れて行く選択肢はないのかと心底呆れました。
つまり刑務所では原則として対症療法しかしてくれません。
体に異常があっても原因を調べる気はないのでしょう。
入病生活も2週間を過ぎました。とにかく暇で暇で死にそうです。
そして最も重要な問題として、2週間以上風呂に入っていません。
入浴の許可が下りないのです。運動もしていません。
幸い、湿疹はかなり良くなってきたので、あと10日くらいで「退病」(元の工場に戻る)できそうだということです。
あと10日の我慢かぁと少し前向きにもなったのですが、
2週間風呂ナシはさすがに堪えました。2週間風呂はいらないなんてなかなか経験できないでしょう。
風呂に入れないのがこんなにつらかったとは・・・。
もう2度と悪いことは致しません。と神様に誓ってもいいくらいです。
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そして5日後、ようやく入浴の許可が下りました。
湿疹は大部分が枯れている状態だったので許可が出たみたいです。
約20日ぶりの「風呂」。なんて気持ちいいんだ。
もう死んでもいい。
なんて本当に考えました。
しかし、その幸せもつかの間。
これから工場に戻ってもらうから。
病棟のオヤジがルーチンとばかりに告知してきました。あと5日くらいここにいると思っていたよ。予想より治りが早かったらしいのですが、前もって告知するとか、そういう考えには至らないのね・・・。
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