4年間、黒羽刑務所にいた人のブログ

        私が刑務所で服役した4年間を振り返ります

17. 衣類等の洗濯はしてもらえるのか

 黒羽刑務所では前日に洗濯物の告知があります。例えば「明日は丸首シャツ、パンツ、靴下の洗濯です」といった具合に掲示ないし告知がされます。それに従い、洗濯ネットという貸与されたネットがあり、洗濯物をその中に入れ、翌日工場で回収となります。
  
 回収された洗濯物は、衛生係を通じて洗濯工場に引き渡されます。そして午後になると洗濯された状態になって戻ってくるというわけです。この洗濯ネットは検身場の各自の場所に衛生係が引っ掛けます。これを舎房まで持って帰り、一連の洗濯は終了というわけです。


 洗濯物は日々指定されると書きましたが、おおよそ以下のように分類されていました。


●丸首シャツ(長袖シャツを含む)、パンツ、靴下 各◯点 まで
●パジャマ、枕カバー、襟布、座布団カバー
●メリヤス
●舎房着
●フリース
●工場着
●タオルケット
●シーツ
●毛布(年に1~2回)天日干し


 布団も天日干ししてもらえます。年に1回ですが・・・。 


 当然ながらここは刑務所です。指定された以外のものを「どうせ分からんやろ」と出すことはできません。ランダムでチェックが入っており、見つかると【不正洗濯】で調査・懲罰となります。十分注意しましょう。同様の理由で、タオルやハンカチ等も絶対に洗濯に出してはいけません。ハンカチは舎房で、舎房用のタオルは自分の部屋で、そして工場用タオルはお昼休みなどを利用して各自で洗濯します。時間が指定されている施設もありますので、それには十分注意して行いましょう。時間外ですと不正洗濯とみなされ連行されます。


 ここからは、あくまで個人的な意見なのですが、東京拘置所において洗濯に出すたびに汚れて返ってくることが何度かありました。パンツなどにヘドロのようなものがびっしりと、ついて返ってくるんです(泣)。決して東拘の洗濯工場の皆さんに文句を言っているのではありません。しかし、本当に洗ったの?という状態で戻ってくることが多かったですね。黒羽刑務所ではそのようなことはありませんでした(私の経験です)。



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